奈良県の魚座的要素

先日、「47都道府県×12星座」という面白い動画を見ました。

私の住む奈良県はどこで出てくるのだろうと思っていたら、アーカイブの動画が水瓶座の途中で切れてしまっていて...。

詳しい解説はわかりませんが、水瓶座と魚座の都道府県は概要欄に記入されていました。


奈良県は、「魚座」のようです。（他、島根県、東京都、沖縄県、青森県も魚座。）

奈良の魚座的要素

占星学において、魚座は最後（12番目）のサイン。

すべての星座の学びを終え、全てを受け入れて一つに溶けあう場所。

ボーダーレスな世界、イマジネーション、夢や祈り、そして、見えない世界とのつながり...。

魚座は、形あるものを超えて、魂のふるさとへと還る“水”のエネルギーの象徴でもあります。

そんな魚座的エネルギーのある土地として選ばれた奈良県。

海はないものの、龍神信仰があったりと水とのつながりは感じさせる土地ではあります。

そして、歴史的にも様々なものを呑み込んでいるような土地にも感じられるところが、魚座的なところなのかも知れません。

奈良と水の記憶

奈良盆地は、かつて古代湖「大和湖」であったといわれています。

私が生まれ育った地域は、湖の底だったということになるわけですが、その太古の水の記憶がこの土地に染み込んでいるのかと思うと、なかなか感慨深いものがあります。

私は魚座の恒星アル・リシャとも縁があるようなので、この魚座的エネルギーの土地に生まれたのだと考えると、妄想が膨らみます。

射手座新月、恒星アルリシャとの出会い

12月の初日である射手座新月の日、北条毅さんの講座を前半を受講。（２部構成で、２回目は15日の双子座満月の日にあります。） 宇宙を流れ、魂を生きる - 北條 毅宇宙を流れ、魂を生きる - 北條 毅ht ...

続きを見る

カオスな世界―神仏習合の都

奈良は、神社と寺が長く共存してきた土地でもあります。

春日大社と興福寺、東大寺と手向山八幡宮、など...。

神と仏の境界はゆるやかで、互いが祈りの場を共有していた場所。

こうした境界の曖昧さや、カオスな感じは、まさに魚座の世界観。

宗教や思想の垣根を越えて、あらゆるものを包み込むエネルギーが奈良の空気には漂っているのかもしれません。

水と祈りの源流で心を還す天河神社

奈良・吉野の深い山間に鎮座する天河神社（天河大辨財天社）は、水を司る杵島姫命 （いちきしまひめのみこと）が祀られ、ここでは、水を通したご神事が今も大切に守られています。

奥宮の弥山の源流から湧き出る清らかな御神水を奉納する儀式や、仲秋の名月に月を水面に映して奉る「寒月際」など、このとき、現世と幽世、自然界と霊界が静かに交差します。

この水と祈りの営みは、魚座が象徴する「境界のない世界」と深く共鳴し、天河神社に漂う透明な空気は、まるで魂を海へと還すような、静かな祝福の時間といえます。

夢と祈りの交差点

また、奈良はシルクロードの終着点でもありました。

正倉院の宝物に見られる異国の文様や楽器は、遠い砂漠を超えて辿り着いた文化の証。

そのすべてを受け入れ、融合させる奈良の器の大きさは、魚座の「すべてを溶かしてつなぐ」性質そのものです。

春を呼ぶ行事「お水取り」や、山岳信仰の聖地・吉野の修験道もまた、現世と異界をつなぐ祈りの儀式。

時空の境界がほどけて、異世界に迷い込んだような感覚になるのは、奈良というとちが持つ霊的バイブレーションゆえかもしれません。

“魚座的”奈良

奈良で暮らしていると、確かに現世と隔離されたような静けさを感じるときがあります。

山々に囲まれ、自然や神社仏閣が身近にあるという環境が、より一層そんな風に感じさせるのかもしれません。

太古の湖の記憶を感じるように水に意識をむけて過ごすと、より、魚座的な世界に誘われるかも...。