みかんがそろそろ終わりを迎え、柑橘類も春のものに切り替わり始めました。
先日、文旦を頂いたのですが、私はどちらかというと苦味や酸味のある春の柑橘が好きなので、とてもありがたいです。
私の場合、油断するとすぐに「肝」が滞りがちなので、年中気をつけるようにはしていますが、こういった柑橘類が出回ると、「肝」の季節だな~と改めて思います。
この時季になると、食べたくなるのでいつもよりもカラダがサポートを求めているのかなと。
若干、顔に吹き出物も発見されたので、血液浄化対策としてよもぎ茶をに出して飲んだりもしています。
万物の成長の季節「春」
まだまだ寒いですが、一か月程まえにくらべると随分と日が長くなったなと感じるようになりました。
暦の上では春を迎え、これから日照時間も長くなり、陽の気がどんどん強まっていきます。
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暖かな風が吹いて草木が芽吹き、動物たちも活動しはじめる生命力に満ち溢れる季節。
寒さで縮こまっていたカラダも緩み、活発化してきます。
「肝」の機能が活発化する春
春になると、寒い冬の期間に停滞して溜め込んでいた毒素を排出しようと「肝」の臓器が活発化。
余りに毒素が多いと、解毒が追い付かずに肝臓などに負担がかかり肌荒れやアレルギーなどとして表れます。
肝臓の働きが低下すると血液の浄化が滞るため、腎臓や血液の再生を担う脾臓にも負担がかかってしまうことになり、これからの陽の気が増して活発化していく時期にエネルギーの巡りが悪くなってしまいます。
ストレスに弱い肝臓
怒りやイライラなどのストレスは肝臓を傷め、肝臓の機能を低下させてしまいます。
東洋医学的には「肝」はストレス弱い臓器であるといわれており、ストレスをため込んで歯を食いしばって長く我慢し続けるといった状態は確実に肝臓を痛めてしまうことになります。
柑橘でリフレッシュ
薬膳の観点から、酸味のあるスッキリとした風味の柑橘は鬱々とした気分を払って気の流れを良くしてくれるといわれています。
リフレッシュすることで、ストレスを軽減し肝臓への負担を減らしてくれます。
そして、自律神経の興奮状態により、イライラが募ってカッとなってしまうような状態を鎮めてくれる作用もあります。
また、春先から夏にかけての柑橘に含まれる苦味成分「ナリンギン」は、代謝の滞りを解消し、解毒を助けてくれます。
嗅覚を癒す
ストレスによる自律神経の乱れは肝臓に影響を与えるとされます。
なので、肝臓を癒すには五感のうち「嗅覚」を癒すのが効果的ともいわれています。
嗅覚により感知された香りの情報は、記憶・情動などの機能と関連の深い大脳辺縁系に伝えられ、そこから自律神経や内分泌系を支配する視床下部に伝えられる。
ストレス対策としてアロマを使われるのであれば、以下の中からお好みの組み合わせをブレンドして香らせるのもおすすめです。
- イランイラン + マンダリン
- フランキンセンス + オレンジ or レモン or グレープフルーツ
- マジョラム + ネロリ
- ローズマリー・ベルベノン + リトセア
暖かい日には、自然の中に身を置いて、春の風が運んでくれる花や草木の香りを楽しむのもいいですね。