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愁いや恐れを手放して春に向かう準備期間「冬土用」と食養生

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愁いや恐れを手放して春に向かう準備期間「冬土用」と食養生

 

1月17日からは冬の土用入り。

土用入りして3日後には二十四節気の大寒に入るので、一年で一番寒い時期に突入です。

しかし、土用が明ければ立春。

冬土用は、春の芽吹きに向けて、土と水の状態の最終調整の期間です。

 

 

冬土用は、「赤いもの」と「ひ」のつくものを食べると良いとされる。

 

 

「木」の成長を助ける「土」と「水」を整える

五行では、春は「木」であり「肝」の季節。

「木」の成長を助けるのが「土」と「水」であるように、「肝」サポートするのが「脾」と「腎」。

冬場は、寒さで体も縮こまり、代謝も落ちて血液も汚れがちです。(冬に老化が進むといわれる。)

そのままの状態で春を迎えてしまうと、解毒期間である肝臓に負担をかけてしまうことになり、肌の痒みや花粉症などのアレルギーの原因にも。

 

「愁い」や「恐れ」を手放す

ウィンターブルーといわれるように、気分が落ち込みやすい時期である寒い冬。

「愁い」は脾臓、「恐れ」は腎臓の機能を低下させる感情。

こういった感情の手放しもかねて、お風呂にゆっくりと浸かって身体を緩めるなど、ポカポカゆったりと過ごす幸福感に浸れるように過ごすのがおすすめです。

1年最後の土用である冬土用は、特にしっかりと自分へのねぎらいを。

(土用の終わりごろに、旧暦では新年を迎えます。)

 

冬土用の食養生

赤い食べもの

 

赤い食べ物の代表格といえばリンゴ。

 

リンゴ一日一個で医者いらず。

 

と言われるほどに栄養価が高いといわれる食べものです。

 

食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれ、抗酸化作用のあるポリフェノールやむくみ予防になるカリウムが含まれています。

ペクチンの効能

  • 整腸作用
  • コレステロールを下げる
  • 血糖値の上昇を抑える
  • 疲労回復

 

加熱してもこれらの栄養素が損なわれないといわれているので、焼リンゴやアップルパイなどで冬土用期間のカラダを労わるのもオススメです。(適度な甘いものは脾臓を労わりますが、食べ過ぎにはご注意)

 

 

野菜の赤いものは、トマトや人参。

トマトは抗酸化作用のあるリコピンを多く含み、加熱するとリコピン量が増加します。

(トマトは本来加熱して食べる野菜といわれます。)

野菜たっぷりの温かいミネストローネは、野菜の栄養をしっかり摂れます。

あと、トマトはお味噌汁の具としてもオススメです。

 

抗酸化作用のある赤い食べものでカラダのサビを落とし、あと赤唐辛子で血流を促進して代謝をあげるのも良いですね。

 

 

「ひ」のつくもの

 

栄養が凝縮された「干物」。

動脈硬化や血栓を予防するともいわれています。

造血作用を主とするビタミンB12が含まれており、血液再生に関与する脾臓や腎臓にとっても大切な栄養素です。

 

たんぱく源である干物とトマトのお味噌汁、是非、食卓の一品に。

 

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