コレクティブと隠者

サアラさんとアントワンさんの共著「霊的統合へのスピリチュアル大全」に書かれていた“コレクティブ(CORRECTIVE)”について。

本来は死後に経験することとなるイニシエーションということですが、進化を達成するべく飛躍的な変化をしている今は肉体をもった状態で通過する人も出てくるとのことでした。

（霊的統合に意識を向け、日常に落とし込んで生活している場合。）

そのコレクティブというのは、生きたままで、これまで魂が引き受けてきたすべての人生の経験を“今ここ”の自分のゼロポイントに集結させるイニシエーションのこと。

そして、非常に厳かで静かなイニシエーションでありながら、その人の意識を飛躍的に高みの昇らせるそうです。

サアラさん曰く、

コレクティブというイニシエーションは、タロットカードの「THE HERMIT（隠者）」が意味するところ。

とのこと。

この個所を読んだとき、占星学の勉強のために先日購入した「神託のタロット」のTHE HERMITのクロノスが思い浮かびました。

隠者の教訓は、闘争や征服によっては学ぶことができない。

そのためクロノスは、ヘラクレスの対象の役割を演じる。というのも格闘しても時間をとめることはできないからだ。

時間を受け入れることだけが、クロノスの黄金時代という報酬をもたらすのである。

無理強いされた時間の制約と、戦いではなく時間だけが解き放つ出来事を通して愚者が身につけるのは、クロノスこと隠者の思慮深く内向的で、孤独な姿勢だ。

ある意味でクロノスは、謙遜の象徴と言える。

それは自分には帰ることができないものに直面した屈辱から始まることも多いが、その屈辱が、結果的に心の静けさや平穏という資質になるのだ。

それらがなければ、私たちは人生がときおり運んでくる障害や絶望に耐えられないだろう。

知性がいかにすぐれていも、心がいかに温かくても、自己認識がいかにしっかりしていても、内面に隠者の忍耐力と思慮深さをみつけることができなければ、人は時の移ろいに打ちひしがれる。

隠者は私たちに、沈黙のうちにいかに耐え、いかに待つかを教えてくれるのだ。

クロノスの負の側面は、かたくなな態度で、変化や時の経過に頑固に抵抗することだ。しかし、この二面性をもつ太古の神の創造的な側面は、変えられることを変え、受け入れられないことを受け入れ、違いがわかるまで黙して待つ、その洞察力なのである。

「神託のタロット」より

実際に、日常生活で瞑想、呼吸法、アーシング、エネルギーワークなどを取り入れて日々過ごしていますが、黙々とやり続けると孤独も感じるし、途方に暮れてしまうようなときもあります。

日々続けていく中で小さな変化を感じ取っていく地道なワークには、まさに“隠者の忍耐力と思慮深さ”というのが必要です。

静かで厳かなイニシエーションであるコレクティブが、「THE HERMIT（隠者）」というのも納得です。

で、ひとまず、コレクティブを目指したいと思います。

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