以前に「愛犬は飼い主の好きな香りを好むことが多い。」というのを耳にした時の愛犬観察忘備録。
予想以上の反応だったローズウッド精油
私は、ローズウッド精油の香りが好きなのですが、何年か前に“たまらなく好き”な時期があったのです。
そこで、愛犬ねね様がどんな反応を示すのかを確認。
蓋を開けて嗅がせてみたところ...
やたらとクンクンと嗅いで、舐めようとする勢い。
精油の瓶を手で握り込んでいたこともあり、ドロッパー部分に鼻をつけたり、舐めたりするのは免れましたが、危なかった...。
他の好きな精油を何本か嗅がせた時は、クンクンと興味ありげに嗅いでいるだけだったのですが、その時のローズウッドの香りを嗅いだ時の勢いは今でも忘れません。
「アロマティックドッグケア 愛犬に好きな香りを選ばせる! ナヤナ・モラグ著」にもオイルに希釈した精油を舐める画像が載っていますが、犬は好きな香り(求めている・必要な香り)の精油は舐めようとします。
(参考文献:アロマティックドッグケア 愛犬に好きな香りを選ばせる! ナヤナ・モラグ著)
飼い主の好む香りは愛犬も好む
飼い主のストレスが人間に伝わるという研究結果(参考記事:「飼い主のストレスや病気が愛犬にうつる、研究(NATIONAL GEOGLAPHICより)」)が出ていたりすることからも、“飼い主の好む香りは愛犬も好む”というのは充分あり得るのではないかと思われます。
実際、私がこのローズウッドをとても好んでいた時期というのは、かなりストレスを感じ精神的にも疲れていた時期だったので、納得です。
ローズウッドの香りで、私が「ほわ~っ」と心地よくなっていると、おそらくそれも伝染していたのでしょうね。
同じように、ねね様もまったりしていました。
「人が犬を理解するよりも、犬は人間のことをよく理解している」
子供の頃から犬と暮らしてきて、犬の共に暮らす家族に対する観察力は凄いなとは思っていましたが、理解力や共感力にも優れているんですね。
「人間にとっての良き先生」とはよく言ったものです。
2019年6月6日付け学術誌『サイエンティフィック・リポート』で発表された研究結果を紹介した記事にたまたま触れ、「やっぱりね!」と、感嘆の声を上げずにはいられませんでした。そこには、「飼い主が長期間にわたってストレスや不安を感じていると、飼い犬にもそれがうつっている可能性がある」と書かれていたのです。
論文の筆者でスウェーデンのリンショーピング大学の動物学者であるリナ・ロス氏は、「人間が犬を理解するよりも、犬のほうが人間のことをよく理解している」と話しているそうです。
(引用:犬に飼い主のストレスが伝染!~理由を知れば、愛おしさ倍増&納得~)
ローズウッド精油の詳細
ローズウッド 学名:Aniba roseadora
クスノキ科
抽出法:水蒸気蒸留法
抽出部位:木部
生産地:ブラジル
色:無色
香り:甘い香調、ハーブ香調、ローズ様香調
主成分:モノテルペンアルコール類
●極めて穏やかで、強壮作用があり、皮膚のコンディションを整えるのに非常に優れている。
●大部分は香水用にしようされるが、アロマテラピーでは、細胞刺激作用や組織再生を促す作用で使われる。
●抗菌作用、抗ウィルス作用があり、ミルラ、ベイリーフ、オポパナックスなどの精油とブレンドすると、その香りでダニを寄せ付けない効果がある。
参考文献:愛しのペットアロマテラピー
ローズウッドは絶滅危惧種
家具の材料としても人気の高いローズウッドは、乱獲によりワシントン条約で絶滅危惧種に指定されているため、世界中で木部から抽出された精油は入手困難な状況となっています。
葉から抽出された精油は、まだ購入できるようです。
モノテルペンアルコール類のリナロールが多いローズウッドですが、葉も木部も同等レベルの含有量で、香りもよく似ています。(微妙に違いますが...)
ローズウッドに似ていると言われる「芳樟」
主成分がリナロールである芳樟(別名:ホーウッド)は、ローズウッドと香りが似ていると言われています。
実際、初めて芳樟の香りを嗅いだ時に、ローズウッドに似てるなとは思いました。
私の場合、「ハチミツを入れた甘い紅茶のような香りとスキッとした鼻に抜けるような香り」をローズウッドには感じるのですが、芳樟は「甘い紅茶」の部分がもう少し薄まり、樟のスキッした香りが強まった香りに感じられます。
ローズウッドがより爽やかになった感じでしょうか。
和精油として国産のものが多いです。
芳樟 学名:Cinnamomum camphora
クスノキ科
抽出法:水蒸気蒸留法
抽出部位:枝葉
生産地:日本・中国・台湾
香り:甘い香調、ウッディ
主成分:モノテルペンアルコール類