天体ショー盛りだくさんの秋、紫金山アトラス彗星！

本日は、中秋の名月。

ですが...、それよりもインパクトの強い“紫金山アトラス彗星”という名前をつい先日目にしました。

なんだか重厚感のある名前だなと...。笑

中国の紫金山天文台と小惑星地球衝突最終警報システムのアトラスによって発見されたそうで、両者の名前がつけられた彗星のようです。

彗星を観察できる期間

https://starwalk.space/ja/news/visible-comet-2024

巨大な紫金山アトラス彗星は、北半球では以下の時期に観察できるようです。

9月27日から10月2日：日の出前の東の空

10月12日から31日：日没後の南西の空

地球に最接近する10月12日は、おとめ座を通過中。

ちょうど、旧暦の重陽の節句（2024年は10月11日）の頃に地球に近づくんですね～。

へびつかい座

おとめ座からへびつかい座に向かって地球の近くを通過していく紫金山アトラス彗星。

へびつかい座って、神話でどのように語られているのかが気になって調べてみたところ、医術の神アスクレピオスの星座なんだそうです。

幼いころから英知にたけ、ギリシャで一番の名医とったアスクレピオス。

名医になっても医術を極め続けたエスクラピウスは、ついに死者をもよみがえらせてしまうことに...。

冥界から死者がいなくなってしまうことに困った冥王ハデスがゼウスに相談したところ、ゼウスもこれでは人間が増えすぎてしまうということで、アスクレピオスに稲妻を落とします。

稲妻に打たれたアスクレピオスは、人々に惜しまれて天に昇り、へびつかい座となった...という話です。

脱皮するヘビは不死の象徴とされていたり、またヘビの持つ毒は薬にもなるなどの理由で医術と結びつけられていることから、アスクレピオスがへびつかい座として空にという解釈のようです。

ヘビは豊穣と生命力の象徴として信仰の対象でもあったことから、神秘的な生きものではありますね。

なんだか、ものすごいエネルギーを運んでくる巨大彗星なのやもしれません...。