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戦争1000日目の緊迫感とチェルノブイリ後の自然

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戦争1000日目の緊迫感とチェルノブイリ後の自然



冥王星が水瓶座入りした11月20日は、ロシア・ウクライナ戦争が開始されてから1000日目だったようです。

このタイミングで、ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用の閾値を下げたあとにウクライナによる攻撃が行われたと...。


トランプ大統領が就任する年明け1月20にまでの間、気を抜かずに世界をウォッチしておく必要がありそうです...

さて、上の記事を読んだときに、チェルノブイリ原発事故後の人間が立ち入らなくなった環境において、動物の生態系が事故以前よりも多様性を増しているというのを思い出しました。

そして、最近では放射線を“食べるカビ”が発見されたようです。


放射線レベルが最も高い場所でも生き延びることができ、植物が光合成と似た仕組みで放射線をエネルギー源とするカビ。



ウクライナのプリピャチ近郊にあるチェルノブイリ原子力発電所の4号炉で1986年4月26日に起きた爆発事故は、いまだに人類史上最悪の原子力災害と位置づけられている。事故によって設定された半径30キロメートルの立入禁止区域は、現在も放射線レベルが高い状態が続いており、人の定住や居住が制限されている。

しかしやがて、この立入禁止区域の中で、予想外の生物が生き延びていることが、科学者によって発見された。Cladosporium sphaerospermum(クラドスポリウム・スフェロスペルマム、通称クロカビ)と呼ばれる、生存力の高い黒いカビの1種だ。

このカビは、放射線量が最も高いところでも生き延びられるようだ。事故が起きた4号炉の壁に、黒ずんだシミのようなカビがはびこっているのが観察された。

Cladosporium sphaerospermum Medmyco via Wikimedia

Cladosporium sphaerospermum Medmyco via Wikimediaほとんどの生命体にとっては致死量に達している放射線レベルに、このカビは適応している。さらに興味深いのは、このカビが放射線を「食べる」ように適応しているという点だ。このカビは、植物が光合成に太陽光を使うのと似たような仕組みで、放射線をエネルギー源としている。

さらなる研究により、前述のCladosporium sphaerospermumに加え、Wangiella dermatitisやCryptococcus neoformansといった種名で呼ばれる黒いカビに、メラニンが含まれていることが判明した。

メラニンは、人の肌の色を決定づける色素だ。とはいえ、これらのカビの種でメラニンは、人とは異なる役割を果たしている。放射線を吸収し、利用可能なエネルギーに変換しているのだ。この仕組みが、放射線量が非常に高い場所での生育を可能にしている。

これは、実に驚異的な適応の姿だ。地球上で最も過酷で、生物の生存に適さない環境でも生育できる生命の力をうかがわせる実例と言える。

https://forbesjapan.com/articles/detail/74995


チェルノブイリが動物の楽園となっていることから、動物たちの環境への適応力にも驚かされるわけですが、バクテリアや菌類などの微生物の適応力はさらに上をいくものがあるようです。

植物界と動物界をつなぎ、循環させてくれる存在である微生物はやはり、先に進化するのだなと。


南方熊楠が森という世界に没頭したのも頷ける世界が、自然界には広がっているのだなと感じさせられました。

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そしてこちらは、ナショナルジオグラフィックの記事。↓
(放射能より動物や自然界に悪影響を及ぼす人間って...汗)

放射能より人間の存在が悪影響

 チェルノブイリの事故で最も広範囲に拡大し、最も危険性の高かった放射性核種のひとつであるセシウム137は、今年ようやく半減期を迎える。つまり、セシウムの量は事故から30年でほぼ半減し、より短命のバリウム137mへ変化したということだ。
動物たちは、食物を介して放射性物質を体内へ取り込む。

「ハタネズミの好物であるキノコは、放射性物質を濃縮させてしまいます。汚染されたキノコを食べると、ハタネズミの体内に高濃度の放射性物質がたまり、そのネズミを食べたオオカミが今度は汚染を体内に取り込んでしまいます」と、現地で働くハタネズミの研究者オレナ・ブード氏は説明する。

 しかし、動物の汚染レベルは生息地の汚染濃度、食べ物、そして動物の行動によって変わってくる。チェルノブイリからの放射性降下物は遠く離れたノルウェーのトナカイからも検出されたが、原発近くの立入禁止区域内でも、その量にはばらつきがあるのだ。

 動物の中でもとりわけオオカミは、汚染をある程度免れている可能性がある。オオカミは行動範囲が広く、常に移動し、立入禁止区域の外まで出て行くこともあるからだ。

 ビーズリー氏は、「こうした多くの動物たちにとって、たとえ放射能の影響があったとしても、それは種の存続を妨げるほど個体数を抑制するものではないのだと思います。人間がいなくなったことが、放射能による潜在的影響を相殺してはるかにあまりある効果をもたらしているのでしょう」と指摘する。

 要するに、人間の存在の方が、放射能よりも動物たちには悪影響だということだ。

ソビエト時代の排水路に横たわるカバノキは、ビーバーが倒したもの。(PHOTOGRAPH BY JOHN WENDLE)

ソビエト時代の排水路に横たわるカバノキは、ビーバーが倒したもの。(PHOTOGRAPH BY JOHN WENDLE)

 事故直後、チェルノブイリに関係する物理学者、作業員、科学者のために建てられた街スラブティチで研究を続けるセルゲイ・ガスチャク氏も強く同意している。立入禁止区域で30年間働いてきたガスチャク氏は、野生生物が「劇的」に増加したと証言する。

 ビーズリー氏は、この場所が放射能汚染によって「荒廃した」とまではいかなくとも、プルトニウムがこの先数百年から数千年間残存するということも分かっている。しかし、人間不在の環境で、動物たちがのびのびと暮らしていることを、彼の論文は示している。

「暫定的な推定分布の数字を見る限り、チェルノブイリでのオオカミの分布密度は、イエローストーン国立公園と比べてもはるかに高いことが分かります」」

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/042100148




これから人間が自然さらには地球との、どのようなスタンスをとっていくのか?が問われる局面であるともいえそうです。










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