柔道、水泳、スケートボードなどで日本人選手が金メダルを獲得している東京オリンピック。
異例の状況でのオリンピック開催ではありますが、それとはまた別に、今までとは何か違うような、時代の変化を感じるような感覚が湧き上がってくる7月の終わりを過ごしております。
「ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式」を読んだから、余計にそんな風に感じるのかもしれません...。
「役に立つ」から「意味がある」のベクトルに
「役に立つ」ものが飽和状態の今。
その「役にたつ」ものを作ってきた、真面目で責任感が強く従順かつ論理的な「オールドタイプ」の人材の時代が終わり、自由で好奇心が強く直感的な「ニュータイプ」が、これから新たな価値を創造し評価されていくであろうという事が書かれています。
「役」と「意味」の軸のマトリックス図での4つの分類
1.「役に立つ」けど「意味がない」
便利で役に立つが人生を豊かにしてくれるといった意味を見出せない・こだわりを持てないもの。独占市場。
2.「役に立たない」上に「意味がない」
3.「役に立つ」し「意味がある」
高級車などの役にも立ち、ブランドイメージなどで職人の思いなどに共感し意味という付加価値がついたもの。
4.「役に立たない」けど「意味がある」
情緒や感性に訴える嗜好品などの、個人にとって人生が豊かであると感じられるもの。
「世界観」がもたらす「意味」
ひとりひとりが持つ世界観(=自身が望む未来)がもたらす「意味」を見出させるものに、人は価値を見出す時代に。
ものがあふれる時代、生存欲求が満たされている中でいかに「生きる意味」を見出せるのかが、ますます重要になってくるようです。
「K字経済」の状況というのは、世界観を打ち出して「意味」を与えてくれるものを創り出す会社が「K」の右上に伸びる線を担っていくという予兆といえるのかもしれません。
柔軟性が必要な時代に
- 「予測」よりも「構想」
- 「生産性」よりも「遊び」
- 「ルール」よりも「自身の道徳観」
- 「綿密な計画」よりも「とりあえず、やってみる」
- 「経験」よりも「学習能力」
- 「奪い、独占する」よりも「与え、共有する」
など、イメージして感覚的に進めて調整していくというしなやかな柔軟性が、これからの新しい時代を生きる上で必要になってきます。
よく耳にする、「今までとはガラッと価値観が変わる」、革新的な時代の到来なのでしょうね。
自分の望む「世界観」の認識
「役に立つけど意味のないもの」の時代を長年生きてきた世代にとっては、この変化はなかなか厳しいものであることは否めません。
実際、私自身も20代の世界観などに触れる機会があると、若干カルチャーショックを感じてしまうことも無きにしもあらずですし...。
しかし、長い間、常識とルールを守る社会で生きてきた古い思考と行動パターンに、少しずつ柔軟性を持たせるというのは大切で、まずは「何が好きで、何が嫌いなのか」に始まる自分の世界観を認識するのが必要なのかもしれませんね。
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