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邪気を祓い無病息災を願う「重陽の節句」と菊花の効能

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邪気を祓い無病息災を願う「重陽の節句」と菊花の効能

 

昨日、乙女座で新月を迎え、旧暦の葉月となりました。

 

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そして、明日9月9日は「重陽の節句」、別名「菊の節句」とも呼ばれます。

(旧暦だと、2021年は10月14日が「重陽の節句」となります。)

 

「重陽の節句」は、江戸時代から続く「五節句」の一つ。

 

5つの式日である「五節句」

  • 1月7日 人日
  • 3月3日 上巳(桃の節句)
  • 5月5日 端午
  • 7月7日 七夕
  • 9月9日 重陽

 

「陽」が重なる9月9日

中国で縁起が良いとされる奇数。

素の中で最大の数字である「9」が重なる9月9日という日は、とても縁起の良い日としました。

しかし、陽の気が強くなりすぎることから不吉なことを招くとも考えられ、邪気を祓い、無病息災を願う節句の風習が行われるようになりました。

日本にこの風習が伝わり、平安時代初期には宮中行事として「菊花」を用いた行事が催されるようになり、やがて民衆にも広まって、江戸時代には「五節句」の一つとなったようです。

 

 

 

不老長寿の花とされる「菊花」

漢方薬でもある「菊花」。

「重陽の節句」には、菊花酒などとして楽しまれ、長寿を願っていたとされます。

 

現代人に嬉しい解毒作用

解毒作用があるとされる菊花ですが、実際に、生体内の解毒物質である「グルタチオン」の酸性を高めるという報告もあります。

菊花の解毒作用を解明するために、菊花エキスがヒトの細胞中の生体内解毒物質のひとつであるグルタチオン量を増やすかどうかを調べました。

その結果、菊花には細胞内グルタチオンの産生を高める作用があることを発見しました。

また、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・波多野力教授との共同研究により、菊花中の有効成分がテトラクマロイルスペルミンという化合物であることをつきとめました。

グルタチオンは動物、高等植物はもちろん、微生物、カビにまで広く分布し、細胞内の主要な抗酸化成分です。

また、毒物などを細胞外に排出することで、細胞を内的・外的な環境の変化から守る役割を果たしています。

したがって、菊花は生体内のグルタチオンの産生を高めることによって、解毒作用をもたらしていると考えられます。

ポーラ研究所 伝統生薬「菊花」の解毒作用を解明PDF

 

若々しく健康でいるポイントの一つとして解毒は重要です。

子どもは体内に多く持つといわれるグルタチオンの産生促進作用が、菊花が不老長寿の花といわれる大きな理由なのかもしれません。

 

目の疲れや風邪にも

肝臓によいとされる菊花は、眼精疲労を癒してくれます。

また、解熱・鎮静作用があり、風邪などの発熱時にも良いとされます。

お茶として飲むと、リラックス作用のある香りで安眠にも。

 

「菊花」の栄養素

  • カリウム
  • ビタミンC
  • βカロテン(ビタミンA)
  • 葉酸

など

 

注意ポイント

キク科アレルギーがある場合は避けましょう。

 

栄養価も高く、解毒作用を高めてくれる菊花。

お茶として飲むのが、取り入れやすいかと思います。

風味は、カモミールティーにもう少し苦味が加わったような感じでしょうか。

ハーブティーや薬草茶に抵抗がない方は、一度お試しを。

 

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