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夏至前の「あきの蛍能」と菖蒲湯

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夏至前の「あきの蛍能」と菖蒲湯

 

本日は夏至ですね~。

 

先週末の薬草ソムリエ講座はちょうど「蛍能」の日と重なり、1日目の講座終了後に観に行ってきました!

本来は阿紀神社で行われるのですが、その日はあいにく雨となってしまったので文化会館にて。

(夜にはすっかり雨が止んでいたのですが、設営を行う日中に結構雨が降ったため屋内に。)

 

能と菖蒲湯で、夏至前の祓い。

 

あきの蛍能

あきの螢能(ほたるのう)とは、奥大和の里、阿紀神社(奈良県 宇陀市)境内の屋外能舞台で毎年6月に行われる能のこと。この能ではクライマックスに達する場面で会場の全ての明かりを消し、数百のホタルを一斉に夜空に放ちます。深淵の闇の中に淡い光の筋が無数に描かれる光景は圧巻。そしてその光が鎮守の森に吸い込まれて周りの景色に溶け込んでいくさまこそ、この地でしか見られない幽玄の世界を創りあげています。
あきの螢能が行われる阿紀神社は神代に創建され、崇神天皇の御代(564~632)の4年間は倭姫が天照大神をお祀りしたとして知られる由緒ある神社です。
その始まりは、およそ300年前に宇陀松山藩主 織田長頼公が能舞台を寄進し、武士や町民が集まって能を楽しんだことと言われています。大正年間まで続いた毎年続いた薪能は、その後70年間の空白を経て、平成4年(1992年)に復活。平成7年より薪能から螢能に改名して以来、地元保存会の手により28年間開催されています。

なんといっても、クライマックスに放たれる数百匹のホタルが深淵の闇の中に無数の光の筋を描く光景は圧巻。しかし、魅力はその瞬間だけではありません。
螢能が行われる阿紀神社は車が通る道路から数百メートル以上離れており、聞こえてくるのは神社の脇を流れる清流のかすかな川音のみ。神社 社(やしろ)を目前に神聖な気持ちのなか、境内には鼓の音や掛け声が糸を引くように響き渡り、舞台上を摺り足で歩む足音さえも間近に感じられる臨場感。顔を見上げれば吸い込まれるような漆黒の夜空とそれを取り囲む鎮守の森の木々が、目前の能の世界に誘ってくれるのです。世界中に能の舞台は数あれど、この地でしか見られない最高の舞台をどうぞご堪能ください。

 

あきの蛍能公式サイト

 

クライマックスに放たれる数百匹の蛍をイメージしてワクワクしていたのですが、

梅雨時季であるので、雨が降るのもいたしかたありません。

数日前の天気予報では、この日は「晴れ」だったんですけどねぇ。

 

この日は、文化会館での狂言「水掛聟」と能「殺生石」の演目終了後、近くの川辺でホタルが放たれました。

真っ暗な中、ジンワリとした優しい光を放ちながら飛ぶ蛍。

人が多くて驚いたのか、結構高いところまで飛んでいました。

何十年ぶりかに見る蛍、癒されました~。

 

能「殺生石」

能の曲目。五番目物。五流現行曲。作者不明、佐阿弥(さあみ)とも。玄翁和尚(げんのうおしょう)(ワキ)が供人(アイ狂言)を連れて那須野(なすの)を通りかかると、飛ぶ鳥が大石の上に落ちるのを見る。呼びかけて出た女(前シテ)は、それは殺生石といって狐(きつね)の執心だから近寄るなと警告し、美女となってインド・中国・日本の帝(みかど)を悩ました昔話をして消える。和尚の授戒で大石は二つに割れ、中から本体を現した妖狐(ようこ)(後シテ)は、玉藻前(たまものまえ)に化けていたのを見破られ、逃げてきたこの原で退治されて執心の石となったことを演じるが、やがて和尚の法力に解脱(げだつ)して消え失せる。後シテを九尾の狐の冠を頂く官女の扮装(ふんそう)とする演出もある。

コトバンク

 

殺生石といえば、今年の三月に割れてしまったったと世間を賑わせていましたが、この時も真っ二つに割れていたんですね。

 

 

ちなみに、「殺生石」が割れたからこの演目になったわけではなく、もっと前から決まっていたようです。

 

殺生石の演目のクライマックスの真っ二つ割れた殺生石から九尾の狐が飛び出し、和尚の法力によって解脱するシーンは、それまでの動きとはガラッと変わって激しい動きとなり迫力に圧倒されました。

殺生石から出てきた九尾の狐の顔は、金色の鬼の形相の能面だったのですが、恐ろしい表情であるにも関わらず見入ってしまった次第です。

「殺生石」という演目、封印をといて弔われるというのが、今年の夏越の大祓的にもぴったりなんじゃないかと感じました。

 

菖蒲湯

蛍能の終演後、菖蒲とよもぎの束が配られていたので、翌日の夜ゆっくりと菖蒲湯に浸かりました。

能を観て、菖蒲湯にも入り、2022年の夏至前はなかなか特別な禊を行ってます。

 

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ちなみに、菖蒲湯といえば五月の節句ですが、旧暦では6月に節句を迎えます。(2022年は6月3日が旧暦5月5日の端午の節句)

菖蒲は、ちょうどこの時期に旬を迎えます。

 

邪気祓い

菖蒲とよもぎは、その爽やかな香りで邪気を祓うといわれます。

そして、血行を促進し、肩こりや腰痛予防などにも。

菖蒲は「勝負」に勝つというゲン担ぎの意味もあるようです。

また、シャープな剣状の葉の形から「刀」を連想させるため、端午の節句に用いられている理由でもあるようです。

 

 

「能」と「菖蒲湯」で邪気を祓い、蛍に癒されたことですし、夏至に新たなエネルギーを取り入れたいと思います。笑

 

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