ストレスにより副腎からは様々なホルモンが分泌されます。
その中には、コルチゾールやアドレナリンなどの「闘うホルモン」だけでなく、カラダをリラックスさせたりするブレーキ役を担う「DHEA(マザーホルモン)もあり、これが疲れを回復させるカギとなります。
DHEA(マザーホルモン)とは?
老化プロセスを遅らせたりすることから、「若返りホルモン」や「長寿ホルモン」ともいわれるDHEA(マザーホルモン)。
生活習慣病のリスクの低減や美容によいとされています。
DHEA
Dehydroepiandrosterone(デヒドロエピアンドロステロン)。
副腎や性腺で産生される男性ホルモンの一種で、成人女性においてアンドロステンジオンと共に主要なアンドロゲンとして重要。
生体内でコレステロールを原材料として生合成される性ステロイドホルモンの一種。
副交感神経にスイッチを入れるホルモン
- DHEA(マザーホルモン)
- セロトニン(安眠)
- オキシトシン(愛情ホルモン)
DHEA(マザーホルモン)は、セラトニンやオキシトシンと同じく、副交感神経に切り換えるスイッチを入れることで、リラックスして疲れや感情を癒します。
副交感神経が優位になると...
- 気持ちがリラックス
- 瞳孔が縮小
- 唾液が増える
- 気道が狭まる
- 血圧降下(心拍数減少)
- 胃腸が活発化
- 血管拡張
作用
- ストレスの緩和、回復
- 代謝を高める
- 動脈硬化の予防
- 糖尿病の予防
- 免疫力を高める
- 抗炎症
- アルツハイマーの予防、改善
- 骨粗鬆症の予防
など
疲労度チェック
- だるい感じがある
- 日中の活動パフォーマンスが低下した
- 思考力が低下した
- 集中力が低下した
- 体調に不安がある
- 働く意欲がない
- 注意力が衰えた
- 動作が鈍くなった
- このごろ体に力が入らない
- 刺激に対する反応が鈍くなった
- ボーッとすることがある
- 頭が重い
- 肩こり・首こりがする
- 目覚めたとき、疲れを感じる
- 夜中にハッと目が覚めることがある
- 熟睡できない
- 寝付きが悪い
- しょっちゅう寝すごしてしまう
- 居眠りが多い
- 1晩寝ても疲れがとれない
- 何をしても楽しくない
- 物忘れがひどくなった
- ちょっとしたことが思い出せない
- 日常的なことをするのがおっくう
- 憂鬱な気分になる
- 急に立ち上がるとめまいがする
- 気持ちが落ち込むことが多い
- 夕方になってから、ようやく元気が出来てくる
- 甘いものや塩分が濃いものをよく口にする
- 小さなことでイライラすることが増えた
- 性欲が低下した
- ちょっとした運動や作業でもすごく疲れる
「頑張りすぎる人のための疲れない習慣 朝・昼・晩のケアと眠り方」より
上記のチェック項目に5つ以上当てはまれば、DHEA(マザーホルモン)の分泌が少ない可能性があり、ケアが必要な状態だそうです。
5個以上:お疲れ予備軍→ケアをはじめましょう。
9個以上:お疲れが見えています→しっかりとしたケアを。
13個以上:かなりひどい状態。→医師への相談をおすすめします。
とのことです。
日常の4つの時間帯に合わせた対策
カラダを修復するには、質の良い睡眠と血流が要となります。
ホルモンを全身の標的器官に届けるためには、隅々まで滞りなく流れる血流が重要。
栄養や酸素を多く含む血液を作り、めぐるカラダ作りが大切となってきます。
あとはストレスで副腎に負荷をかけすぎないようにすることも重要なので、ストレスケアも大切です。
生活習慣や栄養、ヨガやツボ、アロマやハーブなどによるケア方法が「頑張りすぎる人のための疲れない習慣 朝・昼・晩のケアと眠り方」には書かれています。
- 就寝前の習慣
- 朝の習慣
- 昼の習慣
- 夕方~夜の習慣
日常の中の4つの時間帯に合わせた対策の中で、自分に足りなかったり改善が必要な習慣があれば取り入れてケアをされてみてはいかがでしょうか。
参考文献