ブルーピリオド

快晴の週末。

ブルーピリオドという映画を見ました。

“没頭”ではなく、“没入”が感じられる映画。

金髪でピアスだけど、成績優秀な優等生の主人公が、生まれて初めて好きだと思えて、没入できる「絵を描く」というに出会い、一気に方向転換して美大を目指すという物語。

絵に出会った瞬間から絵のことばかりを考え、ひたすら絵を描くことに没頭し、周りの人たちにも影響を与えていくその主人公の姿に見入ってしまい、とてもうらやましく思えた映画でした。

「好きなことは趣味でいい」と、母親に言われた主人公がに対して、「“好きなことは趣味でいい”これは大人の発想だと思いますよ。」という美術の先生セリフがまたいい。

それまで、いい成績を取って、友達に調子を合わせて生きてきた（＝大人の発想で生きてきた）ことを主人公に気づかせてくれる一言となり、そこから一気に火がつく感じでした。

その火がついて没入する姿が、美大を目指すことを反対していた母親にも応援されるようになり、いつも朝まで遊んでいた友達も本当にやりたい道へ進むということを後押しすることになります。

「没頭」ではなく、「没入」。

「没入」には「一つのことに心を打ちこむこと」という意味があります。

一方で、「没頭」は「一つのことに熱中して、他を顧みないこと」という意味があります。

どちらも、一つのことに夢中になることを示唆する言葉になります。

ただし「没入」は「没入感」という言葉があるように、何かに集中して、その世界に入り込むような感覚を意味します。

ゲームをしていたら、ゲームの世界に這いこむような感覚が「没入」になります。

一方で「没頭」は、何かに夢中になることで「他を顧みない」という特徴があります。

https://meaning-difference.com/?p=23540

一つのことに心を打ち込む姿が、周囲の人も変えていくというということが、伝わってくる映画でした。




お正月休みに見たPERFECT DAYSもそうですが、最近、何気に見て引き込まれる日本の映画が増えてきているような...。