サムネイルが目に留まり、クリックした動画「ホモサピエンス最後の世代になる皆さんへ」。
イスラエルの歴史学者であり哲学者でもユヴァル・ノア・ハラリ教授の、2018年経済フォーラムでのスピーチ。
何年か前は「AIと共存する時代」と聞いても何だかボヤっとしたイメージしかできませんでしたが、それがリアルにイメージできる内容というか、ここ数年での技術革新が凄まじくもうここまで来たんだなというのを感じる内容でした。
地球の覇者となったホモサピエンス
太古の昔、ネアンデルタール人などの他の人類を滅ぼし、地球の覇者となったホモサピエンス。
それは、サピエンスだけが持っていた能力が理由だとユヴァル・ノア・ハラリ教授の著書「サピエンス全史」に書かれていました。
(漫画も出ましたね。↓)
この能力により、見たこともないものが存在するかのように物語を作ってそれを皆で共有。
そうすることで連携して大規模な集団を形成できたことが、他の人類とは異なった点だったようです。
(他の人類は少人数の集団しか形成できなかった。)
その後の歴史においても、農業革命、科学革命、産業革命などの時代を経て、そして現代、国家や通貨という虚構の世界を作り上げ、その中で生きています。
さらに、ロボット工学や人工知能(AI)、バイオテクノロジーなど多岐にわたる分野での技術革新が目覚ましい第四次産業革命を迎えようとしているわけです。
-
加速するもう一つの世界「仮想空間(メタバース)」
本日は新月。 今回は蠍座で迎える新月のようで、より深い水面下での変容の時のようです。 そんな蠍座新月に関するMayaarikaさんの動画で、水面下で進んでいることとして「仮想空間(メタバ ...
続きを見る
そんな中、ホモサピエンスにとって代わり支配する存在が現れ、今生きているホモサピエンスである私たちが最後の世代になるなるのかもしれないと、感じさせられます。
資産は「土地」から「データ」へ
古代の人々にとっての資産は「土地」でしたが、今は「データ」に。
その「データ」はコンピューターなどだけでなく、人間や動物の生体データも含みます。
人間のカラダの中で起こっている状態や脳の中、感情までに及びます。
AI技術とバイオテクノロジーの融合において、人間をハッキングすることが可能に。
カラダと脳から出る電子信号をコンピュータが取り込み分析する。
そして、十分な生体情報を得たら、その本人が気づくよりも早く情報を知ることができるというものです。
カラダの状態だけでなく思考や感情もハッキングされる技術。
自分が知らなかった自分を知ることができるということにもなるのかもしれませんが、それがどのように使われるのか?は注視していく必要がありますね。
バランスをとる選択の時代
こちらの報道ステーションでのインタビューで、ユヴァル・ノア・ハラリ教授は、10年後20年後の未来についてどう思うか?の質問に対して「わからない」と答えています。
昔であれば、10年後20年後のことを考えて今すべきことを決めていたが、今はその都度バランスをとる選択をしていく時代であるとのことです。
地球とあらゆる生物にとって「幸福」であるとは言い難い今の状況において、思考で忖度して選択していくのではなく、感性でバランスをとるような選択をしていくことがこれから増々必要となっていくのでしょうね。
それが第四次産業革命のもとで、様々な技術と共存していく方法なのかもしれません。