細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」を観てきました!
50億人の仮想世界
<U>ユー
この世の知性を司る5人の賢者「Voices」によって創造された究極の仮想世界。
全世界で登録アカウント50億人を突破してなお拡大を続ける史上最大のインターネット空間。
ボディシェアリング機能を有しており、<U>の世界ではその人の隠された能力を無理やり引っ張り出すことができる。<As>アズ
“もうひとりの自分”と呼ばれる、<U>における自分の分身。スキャンした生体情報から自動生成が行われ、デバイスが常時本人の生体情報と連動している。
Asを2つ所持することは不可能。
「サマーウォーズ」のOZよりも更に進化したインターネット仮想世界「U」では、生体情報を取り込み隠された能力が引き出された自分の分身「As(アズ)」の姿で生きます。
つまり...
と、私は思ってしまった次第です。
デバイスが常に本人の生体情報と連動している状態という、状態...。
(そこに、一番感動したかも...。)
50億人それぞれの個性的なアバター「As(アズ)」が存在する世界。
映像的にも、圧巻でした。
「大画面で見るのがオススメ」と言われている意味がよくわかりました~。
仮想の世界での感覚
主人公の女子高生の現実世界と「U」の仮想の世界とのギャップはありながらも、生体情報が連動しているので同時進行しているという感じになるわけですが、「U」にアクセスしている時にちゃんと体感があるのも凄いなと。
そして、主人公がiphoneらしきスマホと耳に装着するワイヤレスイヤホン(のようなもの)で、「U」にアクセスしている姿は、「もうすぐ、そういう世界にアクセスできるのかもしれない」というワクワク感を抱かせてくれます。
インターネット仮想空間の可能性
美しいインターネット仮想空間ではありますが、一瞬にして悪評がたったり、「個人情報」が暴かれたりという観点からは残酷ともいえる世界でもあります。
しかしながら、可能性は無限な世界であり、自分の才能を生かして生きれる世界であるインターネット仮想空間が描かれた「竜とそばかすの姫」は、まさに、「個の時代」でもあり「つながり」が大切であるとされる「風の時代」を象徴する映画といえるのかもしれません。