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人間は眠っている間に脳をクリーニングする⁈

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人間は眠っている間に脳をクリーニングする⁈



眠っているときに記憶が整理されるといいますが、記憶の整理だけでなく脳内のクリーニングも行われているようです。

眠っている時だけ、脳内の異物排出のメカニズムが作用する。


ワシントン大学セントルイス校の医学部の研究者たちによる「脳のニューロン(神経細胞)が、脳に蓄積した老廃物を排出させるプロセス」の発見のニューリリースをokaさんが紹介しておられました。

眠っているときの脳波により脳組織に液体が送り込まれる過程で脳を洗浄しているようです。↓


ニューロンは睡眠中に脳から老廃物を排出するのに役立つ

Neurons help flush waste out of brain during sleep
Washington University School of Medicine in St. 2024/02/28

この研究結果は、アルツハイマー病やその他の神経疾患に対する新たなアプローチにつながる可能性がある

睡眠には矛盾がある。その見かけの静けさは、脳の活発な活動と並行している。夜の環境は静かだが、脳はまだ眠っていないのだ。睡眠中、脳細胞は電気パルスのバーストを生成し、それが蓄積されてリズミカルな波になる。これは脳細胞の機能が高まっていることの兆候だ。

しかし、なぜ私たちが休んでいるときに脳は活動しているのだろうか。

遅い脳波は、安らかなさわやかな睡眠と関連している。そして今回、ワシントン大学セントルイス校医学部の科学者たちは、脳波が睡眠中に脳から老廃物を洗い流すのに役立つことを発見した。

個々の神経細胞が連携してリズミカルな波を生成し、高密度の脳組織に液体を送り込み、その過程で組織を洗浄するのだ。

論文の筆頭著者で病理学・免疫学科の博士研究員であるリー・フェン・ジャン-シー (Li-Feng Jiang-Xie)博士は以下のように説明する。

「これらのニューロンは小型のポンプといえます。同期した神経活動は、体液の流れと脳からの破片の除去に力を与えます」

「このプロセスを発展させることができれば、代謝老廃物やジャンクタンパク質などの過剰な老廃物が脳内に蓄積して神経変性を引き起こすアルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患を遅らせたり、予防したりできる可能性があります」

この研究結果は、2月28日にネイチャー誌に掲載された。

脳細胞は思考、感情、体の動きを調整し、記憶の形成と問題解決に不可欠な動的なネットワークを形成する。しかし、このようなエネルギーを必要とする作業を実行するには、脳細胞に燃料が必要だ。食事から栄養素を摂取すると、その過程で代謝廃棄物が生じる。

病理学・免疫学のアラン・A・ウルフ博士たちは以下のように述べる。

「蓄積して神経変性疾患の一因となる可能性のある代謝老廃物を、脳が処理することが重要なのです」

「睡眠は、覚醒中に蓄積した老廃物や毒素を洗い流すために脳が浄化プロセスを開始する時間であることを私たちは知っていました。しかし、それがどのようにして起こるのか、私たちは知りませんでした。これらの発見は、有害な廃棄物の除去を加速し、悲惨な結果につながる前に除去するための戦略と潜在的な治療法を私たちに示すことができるかもしれません」

しかし、密集した脳を掃除するのは簡単な作業ではない。脳を取り囲む脳脊髄液は、複雑な細胞網に入り込み、通過しながら有毒廃棄物を収集する。

脳から出る際、汚染された液体は、硬膜(頭蓋骨の下で脳を包んでいる外側の組織層)のリンパ管に溢れる前に、障壁を通過する必要がある。

しかし、脳への液体の流入、脳内への移動、および脳からの液体の移動に動力を与えているのは何なのだろうか。

研究者たちは、眠っているマウスの脳を研究した。すると、ニューロンが協調して電気信号を発火させて脳内にリズミカルな波を発生させ、脳の清掃活動を推進していることを発見したと、神経生物学者のジャン・シェ氏は説明した。彼らは、そのような波が流体の動きを推進すると判断した。

研究チームは脳の特定の領域を沈黙させ、その領域のニューロンがリズミカルな波を生み出さないようにした。これらの波がなければ、新鮮な脳脊髄液が沈黙した脳領域を流れることができず、閉じ込められた老廃物が脳組織から出ることができない。

キプニス氏は以下のように言う。

「私たちが眠る理由の一つは、脳を浄化することです」

「この浄化プロセスを強化できれば、おそらく睡眠時間を減らして健康を維持することが可能になるでしょう。誰もが毎晩 8時間の睡眠の恩恵を受けられるわけではなく、睡眠不足は健康に影響を及ぼします」

「他の研究では、遺伝的に睡眠時間が短いマウスは健康な脳を持っていることが示されています。それは脳から老廃物をより効率的に除去するためなのでしょうか? 不眠症に悩まされている人々の脳の浄化能力を強化して、睡眠時間を減らしても生活できるようにすることはできないのでしょうか」

脳波パターンは睡眠サイクル全体で変化する。注目すべきことに、振幅が大きく、高さが高い脳波は、より大きな力で体液を動かす。

研究者たちは現在、なぜ睡眠中にニューロンがさまざまなリズムで波を発射するのか、そして脳のどの領域が老廃物の蓄積に最も弱いのかを理解することに興味を持っている。

ジャン・シー氏は以下のように説明する。

「脳の洗浄プロセスは皿洗いに似ていると考えています」

「たとえば、皿の上に飛び散った可溶性廃棄物をきれいにするためには、大きくゆっくりとリズミカルに拭く動作から始めると思います。次に、動きの範囲を狭め、これらの動きの速度を上げて、皿の上の特に粘着性の食品廃棄物を取り除きます」

「手の動きの振幅やリズムはさまざまですが、食器からさまざまな種類の廃棄物を除去するという全体的な目的は一貫しています。おそらく脳は老廃物の種類と量に応じて掃除方法を調整しているのでしょう」

https://indeep.jp/think-the-brain-cleaning-process/


ますます、睡眠の重要性を感じる記事です。

私自身は遅くとも11時には寝るようにはしていますが、色々な方のお話を伺っていると12時を過ぎて1時ぐらいという方も多いな~と。

そして朝起きるのも早く、多忙のため慢性的な睡眠不足となっている方は多そうです。


来週には春分を迎え、あっという間に新生活シーズンに突入。


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最近は夕方でも明るく、日照時間が長くなってきていることもあり、こういった季節の変わり目は睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量が減ることで、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。

さらに、寒暖差が激しく体内リズムも乱れがちに。

冬から春への移り変わりの方が結構ハードなように思います。(夏から秋に比べると)

朝起きたらまずは太陽の光を浴び、夜はスマホやPCの光をなるべく浴びないようにするなどして、睡眠の質を向上させて脳のクリーニングをしっかりと。

そして、カラダを春モードに切り替えていきましょう~。




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