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【旧暦】本来の「七夕」は立秋過ぎのお盆の頃

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【旧暦】本来の「七夕」は立秋過ぎのお盆の頃

明日は、グレゴリオ暦(太陽暦)での七夕の日。

旧暦では一か月先のお盆の頃が七夕です。

 

2021年の旧暦7月7日は、8月14日!

 

お盆と七夕

旧暦では水無月(6月)までが夏、文月(7月)からは秋となります。

(水無月の最終日は「立秋」。)

 

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ということは、お盆も七夕も秋の行事。

日中は太陽がギラギラして残暑が厳しい時季ではありますが、夕暮れ時には秋の気配を感じる頃。

お盆でご先祖様を送る夕暮れ時はトンボが飛んでいたり、日が暮れるのが早くなったのを感じたりと、季節の移ろいを感じつつちょっとシュールな気分になったりもします。

 

あの世とこの世

お盆といえば、「地獄の釜の蓋も開く」と子供の頃から聞かされていました。

あの世とこの世の境目がなくなって、行き来できるような感じ。

旧暦の七夕は、こういったお盆の時期に行われていたそうですが、あの世とこの世の境目がなくなることで願い事が叶いやすいときでもあると言われているようです。

 

魔除けの笹

笹には魔除け効果があると言われています。

笹に願い事を書いた短冊をたらすのは、穢れを払い願い事が届きやすいようにする意味もあったのかもしれません。

凄まじい生命力をもつ笹の伸びる力が、願い事を天に届けてくれるようなイメージもあります。

また、笹の葉には抗菌作用や防臭作用があり、食べ物を包んだり、下に敷いたりと腐りにくくするためにも使われていました。

(笹の葉に包まれた「麩まんじゅう」は、笹の爽やかな香りがうつって美味しい夏の和菓子です。)

清涼感のある笹の葉の香りにはリラックス作用もあるので、もしかすると、心を鎮めて先祖を敬い供養して過ごすというのもあったかもしれませんね。

 

二回の七夕

グレゴリオ暦(7月7日)と旧暦の七夕(2021年は8月14日)、雰囲気の異なる二回の七夕を楽しむのも面白いのではないでしょうか。

 

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