半年間のJSPスクールを終えた春分前の魚座シーズンの頃に、
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半年間の学び、終了。
寒の戻りとなった3月2日より、JSPスクールに行ってきました~。 新幹線で京都から品川に向かう道中、米原は雪が積もってましたが、名古屋あたりからは強い春の陽ざしとなっていたので、富士山もキレイに見える ...
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やたらと思い浮かんでいたレイチェル・カーソンともう一人、南方熊楠。
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レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」
先日の新月前あたりから、レイチェル・カーソンがやたらと頭に浮かんでくるこの頃。 なので、「センス・オブ・ワンダー」を読み返してみることに。 映画にもなってます。↓ 海洋生物学者であり作家でもあるレイチ ...
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ちょっと本でも読んでみようかと思ったところ、「南方熊楠と宮沢賢治 日本的スピリチュアリティの系譜」という本を見つけました。
五感を超越した超感覚をもつ「横一面男」の南方熊楠&「縦一筋男」の宮沢賢治が織りなすスピリチュアリティの考察。
横一面男 南方熊楠
私が若かりし頃、初めて南方熊楠を知ったとき、“森の王者”のような名前だなとインパクトを受けたのを覚えています。
「熊楠」という名前、熊野にある藤白神社の宮司さんにより名付けられたと書かれていたのですが、そちらの神社のご祭神といえば...
ニギハヤヒ
スサノオ
イザナギ
イザナミ
と、錚々たるメンバー。
(さすが“森の王者”を感じさせる名前)
それはさておき、名は体を表すとおり熊楠は植物に興味を持ったようです。
粘菌の研究で有名ですが、高等植物や昆虫、小動物の研究も行いっていました。
熊楠の研究は生物学にとどまらず、民俗学、哲学、歴史学、心理学、社会学、比較宗教論、科学論なども研究。
あらゆる概念を包括した日本初の「エコロジスト」であり、晩年は政府の神社合祀政策に反対し、日本の民族文化と神社の森に支えられる生態系を守ろうとした人物でもあります。
また、熊楠は、真言密教の両界曼荼羅を心の作用によって物が生まれ、それらの相互作用によって出来事が生じ、力と知の作用によってそれに名前がつけられ、心に印象付けられるという風にとらえました。(これを、粘菌の世界にも見出した。)
因果や縁起の法則の中で反応しあい、交響しあっているというすべての留まることのない連鎖の全容を感受しなければならないのに、分裂に満ちた世界は熊楠にとって不思議だったようです。
幕末生まれの南方熊楠は、明治時代においていち早く「エコロジー」を提唱するとともに、森羅万象を理解していた。
まさにとどまることを知らない横一面男。
余談ですが...、気性の荒かった熊楠は、学問に熱中することで気性の荒さを落ち着かせていると自身で語っていますが、万象学でエネルギーが有り余ってるタイプの人だったんじゃないかと思ってしまいました...。
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自然現象と天体の動きから確率された「万象学」
先日、「万象学」というものがあることを初めて知り、ちょっと調べてみたところ、万象学エネルギー値チェックというサイトを発見しました。↓ sanmeihuusui.com 1 User 3 P ...
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縦一筋男 宮沢賢治
宮沢賢治といえば、「銀河鉄道の夜」「イーハトーブ」くらいしか思い浮かばずでしたが、“銀河系の彼方に飛び込んでいって木端微塵に散らばっていこうとする”というイメージはなんとなくわかります。
農学部で学んだ宮沢賢治の世界は、人間が農業を営むという視点に始まり、農民の労働のつらさから集団的宇宙の進化まで世界が上昇していくわけです。
このあたりが、「縦一筋男」なんだろなと。
序論―われらはいっしょにこれから何を論ずるか
おれたちはみな農民である ずゐぶん忙しく仕事もつらい
『新校本 宮沢賢治全集』第十三巻、九頁、筑摩書房
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい
われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者のふみまた教へた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である
宮沢賢治は、自然界において銀河の記憶と記録の痕跡である鉱物にも興味を持ち、それらを読み取る地質学も構想したようです。
地球上で生きながら、強く宇宙を感じていたんでしょうね。
大正時代にすでに宇宙意識を持っていた宮沢賢治は、老荘思想である人間と自然界の多様な生命が相互に作用して融合するという生成観を融合した「イーハトーブ」という理想郷を追い求め37歳の若さでこの世を去りました。
早く生まれすぎたスターシードではないかと思わせる宮沢賢治は、南方熊楠と比べるとなんだか儚げに感じてしまいます...。(南方熊楠もETっぽいですけども。)
二人のM・K
二人のM・K、南方熊楠と宮沢賢治。
紀伊と東北の離れた地で生まれ育った両者の共通点は、裕福な家庭に生まれた長男でありながら家業を継ぐことはせず、子どもの頃から自然界に魅せられフィールドワークにい勤しんでいたこと。
そして、方や横、方や縦に世界をどんどん広げていきます。
熊楠も賢治も物質の反応過程に目を凝らすと同時に、物質を超える五感では捉えられない世界にも同様の探究心を示した。五感の彼方へ、熊楠と賢治は勇敢にもそのような超感覚的世界にも恐れず越境していく。
「南方熊楠と宮沢賢治 日本的スピリチュアリティの系譜」より
二人は、分子生物学と環境生態学のミクロとマクロの両方の視点をもち、地球の豊かさを享受した先に、宇宙の意識へとたどり着いたんですね~。
作者は、二人のM・Kによるこのような相互的に絡み合うホリスティックな統合を「生態智(=自然に対する深く慎ましい畏怖・畏敬の念に基づく、暮らしの中での鋭敏な観察と経験によって作り上げられた、自然と人工との持続可能な創造的バランス維持システムと知恵)」と呼んでいます。
この壮大なスケールの生態智を見出した南方熊楠と宮沢賢治の両者ともに、五感を超えた超感覚による受け取るエネルギーが大きすぎたため、現実を失ってしまわないための「自衛作用」として物事を抽象化して本質を捉えて体系的に整理する「概念化」を行っていたそうです。
そして、自分の中の“魔”もちゃんと認識していた。
客観的視点に立つもうひとりの自分をちゃんと認識し、肉体とスピリットをちゃんと繋いだ状態であったからこそ、“地球の痛みと希望の声を聴き取る惑星的生態智を探究し体現する生き方”が出来たんでしょうね。
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