旧暦での夏の終盤である水無月を迎え、約一週間後には夏の土用の期間に突入です。
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【旧暦】水無月の始まりと秋に向かう晩夏の頃の食養生
昨夜からよく降る雨。 梅雨空の本日より7月がスタートです。 明日から七夕までは半夏生。 そして、7月10日の新月より水無月が始まります。 水無月の最終日は立秋であり、秋に向 ...
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季節のつなぎ目となる年4回の土用の時期は、脾臓にねぎらいを。
脾臓の働き
脾臓は腹腔の左上、横隔膜の下あたりに位置します。
古くなった赤血球を壊す
3か月の寿命を迎えた赤血球中のヘモグロビンから鉄を取り出し、新しい赤血球の材料として骨髄に送ります。
また、ヘモグロビンの一部をビリルビンに変えて肝臓に送り、最終的に便として排出されます。
血液を貯蔵
酸素を含んだ血液を貯蔵しておき、運動などで身体に酸素が必要になったときに、蓄えていた血液を供給します。
抗体をつくる
脾臓の中で作られているリンパ球と形質細胞によって、抗体をつくります。
形質細胞
リンパ組織(リンパ節、扁桃、脾臓など)に分布する単核の細胞。
顆粒球、リンパ球、マクロファージと同じく自然免疫。
脾臓をねぎらうお茶
梅雨を終え、夏の暑さが増す土用の頃。
暑さで疲労が増し、ついつい冷たいものを飲んだり食べたりしてしまいがちで、脾臓に負担をかけてしまいます。
残暑から秋への移行期を健やかに過ごすためにも、ねぎらってあげたい臓器です。
暑さのあまり、冷たいものや冷房で冷やしてしまいがちの内臓を温め、血液浄化やデトックス作用のある「ごぼう茶」と「よもぎ茶」がおすすめします。
ごぼう茶
ごぼうに含まれる水溶性食物繊維の「イヌリン」は、肝臓や脾臓の機能をサポートしてくれます。
また、「イヌリン」は整腸作用や血中コレステロールを吸着して排出してくれる作用もあります。
よもぎ茶
よもぎに含まれる「クロロフィル」は、浄血作用、抗アレルギー作用があり、「タンニン」には解毒作用があります。
また、「シネオール」は血液循環をよくする作用があり、カラダを温めます。
体内の毒素の排出がうまくいかないと、血液も汚れ、血液再生を担う脾臓にも負担がかかってしまいます。
冷たいものを欲してしまいがちな夏の土用に、温かい「ごぼう茶」や「よもぎ茶」で身体を温めて血液浄化をサポートすることで、脾臓をねぎらってあげるのもよいのではないでしょうか。
汗で失われがちなミネラルやビタミンの補給も忘れずに!