先週末は、2カ月ぶりの薬草ソムリエ講座のため大宇陀へ。
少し秋が進んでいるような大宇陀の地ですが、お盆に見かけたハグロトンボを見かけました~。
(写真は撮り忘れましたが...)
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お盆の間の庭への珍客「ハグロトンボ」
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さて、今回の講座ではツユクサが登場。
先生が朝に摘んできたツユクサが活けられ、それを眺めながら講座を受講してきました。
やっぱり、ツユクサの青には癒されます。
ツユクサ
梅雨が明けてしばらくすると、土手の斜面や道端に二枚貝にも似た可憐な青紫色の花を咲かせたツユクサ(露草)の群生がみられます。ツユクサは一年草で、高さが10~20 cmくらいになり、直立することはなく、茎は地面を這って分枝しながら増殖します。葉は2列で互生し、卵状皮針(ひしん)形長さ5-7 cmほどになります。広心形の苞(ほう)の中から、花弁を突き出すようにつけます。大きく重なった2枚の青紫色の花が目立ちますが、実はよく見ると小さな白色の花がもう1枚下部にあるのに気づきます。その形や色から「帽子花(ぼうしばな)」、「青花(あおばな)」ともよばれ、花の汁を衣にこすりつけて染めていたことから古くは「着草(つきくさ)」とも呼ばれていました。この花は、早朝に開花して午後には萎(しぼ)んでしまう短命花です。園芸種のオオボウシバナ(大帽子花、別名は青花、C. communis L. var. fortensis M.)の花弁からとった青汁で紙を染めたものが「青花紙」という製品になります。これを水に浸して染み出た色素を友禅染などの下絵を描くのに用いられています。開花期に全草を乾燥させたものが生薬オウセキソウ(鴨跖草)で、その煎液を解熱、利尿、感冒、熱性下痢、浮腫になどに用います。また、生品の砕いたものを外用として化膿に用います。属名「Commelina」はオランダ人の植物学者Jan Commelin(1629-98)と甥のCaspar Commelin(1667-1731)に因んでいます。また、若くして亡くなったCasparの息子をツユクサ属の3花弁のうちの目立たない1枚に擬(なぞら)えたものとされています。英名のdayflowerは花が短時間しかもたないことに沿うとはいえ、短命の悲しい運命であることが感じ取れます。種小名の「communis」は「一般の、普通の」を意味します。ところで、花が紫色でツユクサに似たムラサキツユクサ(Tradescantia ohiensis)があります。これは北アメリカ原産のツユクサ科ですが、花弁が3枚同形のムラサキツユクサ属という別属になります。こちらには利尿効果があると言われています。
身近な生活では、駐車場の片隅に一輪咲いているツユクサを見たりすることはありますが、群生しているのはお目にかかったことないですね。
ま、大宇陀には群生している風景はよく見られるそうですが...。
英名のdayflowerのとおり、朝に活けられていたツユクサの花は午後にはしぼんでいました。
お弁当にもツユクサが
こちらは、講座の日のお昼ごはん「マクロビ弁当」。
しぼんでいるので分かりにくいですが、右下のゴーヤと山芋の塩こうじ和えにツユクサが添えられています。
全草を乾燥したものはお茶に、食べる場合は花を生で使ったり葉や茎はさっと湯がくか蒸すかしてお浸しにしたりして食べると良いそうです。
葉は結構柔らかいので、そのままサラダでもいけそうです。
ちなみに、左の列の真ん中はオクラにかかかっている豆乳と味噌のタルタルソースは、真ん中の大豆ミートのから揚げにつけて食べても美味しかったです。
しかし...庭にツユクサが群生してくれたらな~(ドクダミじゃなくて...)。
ウラジロガシとムラサキツメクサ
(左:ウラジロガシ 右:イチョウ)
この日、お茶として飲んだのは「ウラジロガシ」と「ムラサキツメクサ」。
ウラジロガシは、その名の通り葉の裏側が白い樫の木の葉っぱですが、乾燥させても緑色をキープしてます。
緑色の葉の状態で収穫されたイチョウの葉は、乾燥させると茶色く変色しますがウラジロガシは乾燥させても緑。
お茶にして飲んでみたところ、色的にフレッシュな感じがあるのかと思いきや、やや渋みのある柿の葉茶のような風味でした。
こちらはムラサキツメクサ。
メディカルハーブでいう「レッドクローバー」です。
近年、抗がん作用があることで注目されているハーブですが、血液を浄化する作用が結果的にガンを予防するということになるようです。
こちらも、クセがない風味なのでブレンドもしやすい感じでした。
さて、いよいよ来月の講義が終われば、レポート提出して試験となります~。
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