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【旧暦】静かな雨が土を潤し草木を蘇らせる「如月」と栄養豊富な山菜

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【旧暦】静かな雨が土を潤し草木を蘇らせる「如月」と栄養豊富な山菜

 

2月22日(ニャンニャンニャンの日)も過ぎ、本日は2月23日天皇誕生日。

「二月は逃げる」といいますが、ほんとにその通りですね...。しみじみと。

 

旧暦では睦月があと一週間で終わり、3月3日の新月より如月を迎えます。

二十四節気の雨水に入って、夕方ごろからシトシトと雨が降る日が数日続きましたが、一雨ごとに温かくなり、土も潤い緑がよみがえる季節となってまいりました。

 

今週末あたりから、より春らしい陽気となる予報ですが、山菜も美味しく育ちそうですね~。

 

春の山菜の苦味は、解毒を促してくれる作用がある。

 

 

如月で迎える二十四節気

 

  • 啓蟄(けいちつ) 2022年3月5日~20日(旧暦2月2日~18日)
  • 春分(しゅんぶん) 2022年3月20日~4月4日(旧暦3月21日~4月4日)

 

冬ごもりからの目覚め「啓蟄」

春の光ともに、土中で冬眠していた生きものたちが目覚める頃。

桃の花が咲き始め、紋白蝶が舞う季節です。

 

昼夜の長さが同じとなる「春分」

昼夜の長さが同じとなり、昼が長くなっていく時期への切り換え地点。

春分は、「自然をたたえ、生きものを慈しむ日」とされます。

 

 

山菜で春のエネルギーを取り入れる

 

中医学的でも春は「苦味」といわれますが、和食においても春を告げる山菜を食べて苦味を取り入れることが食養生とされます。

まだ寒い春先にいち早く芽吹く山菜は、他の野菜に比べると苦味もアクも強いですが、それはまだ草木の少ない時期に、食べられないように身を護る術でもあります。

しかし、ポリフェノールなどのファイトケミカルも多く含む山菜は、冬の間に溜め込んだ毒素の排出を促し、春からの活動に向けてカラダを再調整してくれます。

 

ふきのとう

天ぷらの姿でお目にかかることが多いふきのとう。

天ぷらで食べる場合はアク抜きせずにそのまま揚げれます。

和え物などで食べる場合は、お湯に塩を入れて茹でてから水に晒しアクを抜きます。

 

苦味成分であるアルカロイドとケンフェロールは、肝臓の解毒の働きをサポートし、免疫力を高める作用があります。

 

主な栄養素

  • βカロテン
  • ビタミンC、E
  • カリウム、カルシウム、マグネシウム
  • ケルセチン

 

ケルセチンは、タマネギなどにも含まれるフラボノイドの一種で抗酸化作用があります。

呼吸器の免疫力向上を促進したり、細胞みずからが感染や損傷から防衛できるようにサポートします。

また、ビタミンCとタッグを組むと免疫増強作用と抗ウィルス作用の相乗効果が得られます。

 

 

 

タラの芽

 

山菜の王様と呼ばれ、ふきのとうと同じく天ぷらとして食べられることが多いタラの芽。

食べ方は、天ぷらの場合はあく抜き不要。

 

苦味成分であるエラトサイドは、糖の吸収を抑制する働きがあることが分かっています。

 

主な栄養素

  • βカロテン
  • ビタミンC、E
  • カリウム、マグネシウム

 

 

 

こごみ

アク抜きが不要な山菜。

茹でるとぬめりが出ます。

おひたしや和え物として。

 

主な栄養素

  • βカロテン
  • ビタミンC、E
  • カリウム、カルシウム、マグネシウム
  • 食物繊維

 

不溶性の食物繊維を多く含むので、お腹の調子を整えてくれます。

 

わらび

煮物やお浸しにして食べます。

しっかりとしたアク抜きが必要です。

たっぷりの熱湯に重曹を溶かし(1リットルに小さじ1)、少し冷めてからわらびを入れて一晩置き、ゆで汁を捨てて水にさらします。(水は何度か変える)

 

主な栄養素

  • βカロテン
  • ビタミンC、E
  • カリウム、マグネシウム
  • 食物繊維

 

こごみと同じく不溶性食物繊維が豊富で、整腸作用があります。

 

旬の苦味と酸味を取り入れながら、春のカラダを整えましょう~。

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